2025 年 4月 28日 (月)
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中国ディープシーク、韓国利用者の個人情報を無断で国外移転…韓国政府が即時破棄を勧告

ディープシーク(DeepSeek)アプリのロゴ(c)AP/NEWSIS

中国の生成AIスタートアップ「ディープシーク(DeepSeek)」について、韓国の個人情報保護委員会(個人情報委)は24日、同社が韓国利用者の個人情報を無断で国外移転し、韓国語による個人情報処理方針を提供していなかったことを確認し、即時破棄を含む是正措置を命じた。

ディープシークは中国・米国所在の5社に利用者の個人情報を移転していたが、これを利用者に案内せず、AIへの入力情報(プロンプト)を学習データとして使用しながらも説明や拒否機能がなかった。また、14歳未満の個人情報を収集しないとしながら、年齢確認手続きがなかった。

これを受け、個人情報委は以下の措置をディープシークに▽国外移転を遮断し、既に移転したデータの即時破棄▽韓国語の個人情報処理方針の公開▽児童個人情報保護措置の強化▽韓国内代理人の指定――を勧告した。

ディープシークは利用者のデバイス情報、ネットワーク情報、アプリ情報、AIプロンプトに入力された内容までを、中国の企業向け技術サービスプラットフォーム「火山引擎(Volcano Engine)」に送信していた。しかし、「火山引擎」の親会社でTikTokを運営する中国のネット大手「字節跳動(バイトダンス)」の関与については、ディープシーク側は「火山引擎は字節跳動系列だが別法人」とし、マーケティング目的では利用していないと説明した。

個人情報委の指摘により、ディープシークは4月10日からプロンプト情報の国外移転を遮断し、法定事項を含む韓国語の処理方針を整備した。また、プロンプト学習拒否機能(オプトアウト)も導入し、AI学習への利用を拒否できるように改善した。

(c)NEWSIS

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