
ソウル・聖水洞が観光地として注目を集める中、スポーツブランド各社がこの地域に続々と大型店舗を構え、激しい市場競争が展開されている。背景には、韓国国内で高まるランニング人気とスポーツファッション市場の成長がある。
先陣を切ったのは、昨年10月に旗艦店をオープンしたニューバランス。その後、NBA、MLB、アディダスなども相次いで進出し、聖水洞の練武場通りを中心に店舗を構える。NBAは3階建ての店舗を開き、ユニフォーム展示やバスケットボールをテーマにした屋外ラウンジを併設。アディダスは地域性を反映したデザインや限定商品の販売、体験型プログラムを導入している。
市場調査会社ユーロモニターによると、韓国のスニーカー市場は2021年の約2兆7761億ウォンから2023年には約3兆4150億ウォンへと拡大。そのうちランニングシューズ市場は1兆ウォン以上とされ、成長を続けている。
最近では、若者を中心にランニングファッションを日常的に楽しむ「ランニング・コア」文化も定着し、ブランド各社はマーケティングを強化。プーマも聖水洞で体験型ポップアップストアを開き、関心を集めた。
ファッション業界の関係者によると、昨年の国内ポップアップストアの約3割が聖水洞に集中し、中でもファッション関連が多かったという。若年層や外国人観光客をターゲットにしたスポーツブランドにとって、聖水洞は重要な拠点となっている。
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