
中古品の売買を仲介する韓国のプラットフォームが送金や配送の手続きをアプリ内に統合した「ワンストップサービス化」を進めている。詐欺被害の増加に対応し、安全対策にも注力している。
IT業界によると、代表的な中古品取引アプリ「タングン」「ポンゲジャント」「チュンゴナラ」はコンビニ配送との連携機能を続々と導入している。
タングンは10日、CU、GS25と提携し、アプリから直接配送予約ができる機能をスタートさせた。チャット内で「配送」関連のキーワードが使われるなどした場合、自動的に配送予約ページが表示され、購入者と販売者がそれぞれ必要事項を入力すれば予約が完了する。
ポンゲジャントは2023年から「CUお得配送」と連携。アプリ上で配送を申し込めば店頭で荷物を預けるだけで発送できる。
チュンゴナラはCU、セブンイレブン、ロッテ宅配などと連携しており、アプリでロッテ訪問配送を予約すれば配達員が直接受け取りに来る仕組みになっている。
一方、中古品取引詐欺の被害件数は年々増加。これを受けて、防止策としてプラットフォーム事業者が“安心決済”の導入を加速している。安心決済とは第三者の金融機関が一時的に代金を預かり、取引完了後に販売者へ支払う仕組みだ。
タングンは2023年11月、自社の簡易決済「タングンペイ」に安心決済機能を導入。ポンゲジャント2023年8月から安心決済を全面義務化した。チュンゴナラもエスクロー方式の安心決済を取り入れており、ネイバーペイやカカオペイなどと連携している。
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