2025 年 4月 19日 (土)
ホーム経済IT/メタバース食品廃棄物や家畜のふん尿が水素に…韓国・現代自動車がインドネシアで進めるプロジェクト

食品廃棄物や家畜のふん尿が水素に…韓国・現代自動車がインドネシアで進めるプロジェクト

(c)KOREA WAVE

韓国現代自動車グループは15日(現地時間)、インドネシア・ジャカルタで開催された「グローバル水素エコシステムサミット2025」で、インドネシア政府や国営エネルギー企業ペルタミナ・ホールディングスと共に推進中の「インドネシアW2H水素エコシステム構築プロジェクト」の具体的な計画を発表した。

現代自グループは今年のCES2024で、インドネシア国内における現代自グループの主要生産拠点がある西ジャワ州に、有機性廃棄物を水素に転換する「資源循環型水素ソリューション(W2H)」を導入すると発表していた。

W2Hは、食品廃棄物、下水汚泥、家畜ふん尿などの有機性廃棄物から発生するメタンを精製してバイオガスを生成し、それを水素に変換する方式。地域内に水素生産拠点を構築することで、水素の輸送・貯蔵過程のコストを削減し、水素資源の自立性を高められる点が特徴である。

現代自グループは▽忠州市の食品バイオセンターで進行中の水素生産実証事業▽清州市の公共下水処理場で有機性廃棄物から発生するバイオガスを活用したクリーン水素生産施設構築事業▽坡州市および高等技術研究院と共に進めているミニ水素都市構築に向けた資源循環事業――などを展開している。

今回のインドネシアW2H水素エコシステム構築プロジェクトは、現代自グループが海外で有機性廃棄物から水素を生産する初の実証事業だ。

現代自グループは、西ジャワ州バンドン市近郊のサリムクティ埋立地で抽出されたバイオガスを利用して水素を生産する。サリムクティ埋立地は、バンドン市で毎日発生する約1500トンの廃棄物のうち80%が処理される場所だ。

現代自グループは、埋立地開発専門企業セジンG&Eとの協力を通じて、サリムクティ埋立地を覆土して自然災害を防止し、覆土後の埋立地から抽出されたバイオガスを現代ロテムの水素改質機でクリーン水素に転換する構想を描いている。

このため、埋立地開発のための技術的妥当性調査を完了しており、年内の関連施設の着工を目標に西ジャワ州との協議を進めている。

今後は、現代自グループがJEAENG、韓国機械電気電子試験研究院、高等技術研究院など国内有力機関および企業とのコンソーシアムを通じて、韓国の先進的な水素政策・安全規定、水素の生産・運営・充填に関連する技術を適用していく。

(c)KOREA WAVE

RELATED ARTICLES

Most Popular