2025 年 4月 19日 (土)
ホーム経済IT/メタバース韓国フィギュアの女王がバービー人形に…ジブリに続き“バービーコア”がAIトレンド席巻

韓国フィギュアの女王がバービー人形に…ジブリに続き“バービーコア”がAIトレンド席巻

元フィギュアスケート選手キム・ヨナとサッカー韓国代表ソン・フンミンの“バービーコア人形”=ChatGPT生成画像(c)NEWSIS

生成AIの進化が、今度は“バービー人形化”の熱風を巻き起こしている。オープンAIが提供する「GPT-4o」の画像生成機能で作られた“ジブリ風イラスト”が世界的に話題を集める中、自分や有名人の姿を“バービー人形風フィギュア”に変換する「バービーコア(Barbiecore)」が新たなトレンドとして注目を集めている。

英国のタブロイド紙「デイリー・メール」は12日(現地時間)、「まるでおもちゃ店で売られているような箱入りフィギュアに、自分自身やセレブの姿を加工するバービーコアが急速に拡大している」と報じた。

バービーコア画像を作成するには、ジブリ風生成と同様に、生成AIに対して詳細なプロンプト(指示文)を入力する必要がある。全身写真をもとに、パッケージの形状や背景色、付属アクセサリーなどの条件を細かく指定することで、完成度の高い画像が生まれる。

たとえば、キム・ヨナ選手の画像を例に取れば、次のような指示文が考えられる。

「写真の人物(キム・ヨナ)を、2010年バンクーバー五輪の衣装を着た、プラスチックパッケージ入りリアルフィギュアとして生成して。人形は笑顔で直立姿勢。パッケージには[YUNA KIM]のロゴ、右側にフィギュアスケート靴・金メダル・太極旗をアクセサリーとして含めて。背景は青で人物を引き立たせて」

完成した画像は、まさに玩具売り場に並びそうなリアルな“キム・ヨナ人形”として生成される。

こうした流れは著名人にも波及しており、トランプ米大統領はドル札やゴルフクラブと一緒に、イーロン・マスク氏はテスラ車とスペースXロケットを背景にした人形としてSNSに拡散された。他にもスティーブ・ジョブズら世界的アイコンたちが“フィギュア化”されている。

米コスメブランド「MAC」や「NYX」などもバービーコアの波に乗り、プロモーション素材として活用している。

こうした現象の背景には、オープンAIが先月25日にGPT-4oへ新たな画像生成機能を追加したことがある。特に「ジブリ風画像」が話題となり、わずか1カ月で利用者が前四半期比30%増加したという。

一方で、デイリー・メールは、こうしたAI生成ブームに環境的・倫理的コストも伴うと指摘している。電力や冷却用水の大量使用に加え、著作権のある素材から学習された画像が商用利用される可能性について、議論が避けられないと警鐘を鳴らしている。

(c)NEWSIS

RELATED ARTICLES

Most Popular