2025 年 4月 17日 (木)
ホーム社会「火花と粉じんの中でパン作り」韓国ベーカリーの暴走…衛生無視で炎上「絶対に食べない」

「火花と粉じんの中でパン作り」韓国ベーカリーの暴走…衛生無視で炎上「絶対に食べない」

JTBC「事件班長」(c)news1

韓国忠清南道天安市にある大手ベーカリーが店舗リモデリング工事中、粉じんや化学物質が舞う中でもパンの製造を続行させていたことが明らかとなり、深刻な衛生問題として波紋が広がっている。

9日に放送されたJTBCの報道番組「事件班長」では、この事実を告発したインテリア業者の証言が紹介された。この業者はこの店舗のリモデリング工事を担当していた人物で、「工事開始から1カ月たっても、パン作りは一度も止まらなかった」と証言した。

業者によると、厨房の拡張工事が進む中で、パン職人と工事作業員が同じ空間で作業をしていたという。「ペンキを塗る作業のすぐ隣ではパンの生地をこねていた。特に床を削る“サンディング作業”の際には、目を開けていられないほどの粉じんが舞っていた。それでもパンは作り続けられていた」

さらに、スプレー式でペンキを吹き付ける場面でも、至近距離でパン作りが進められており、「金属の火花や塗料、シリカ粉じんが生地の上に落ちていた。鉄粉が飛ぶ溶接作業のすぐ横でも生地が広げられていた」と、信じ難い現場の様子を明かした。

業者が「これはもはやパンではなく工事現場の産物だ」としてベーカリー側に抗議したところ、「百貨店に納品しなきゃいけないんだ。この店、開店すれば1日で1000万ウォン(約110万円)稼げるんだよ。とにかく早く工事を進めろ」と一蹴されたという。

一方、ベーカリー側は業者との対立を背景に「公正価格以上の工事費を請求されそうになった。映像も意図的に編集され、悪意のあるメディア通報だ」と反論している。

業者は「他の支店の工事費もまだ半分以上も支払われていない。金銭トラブルとは別に、衛生に対する感覚があまりにずさんだったため告発に至った」と語り、天安市庁へ通報したと明かした。

天安市庁食品衛生課によると、現場調査時には製造行為はなかったが、映像証拠が明白だったため、すでに50万ウォンの過料処分を下したという。さらに、納品関連の書類に不備があったことから、営業停止処分の手続きも進められている。

ベーカリー代表は「工事中にパンを製造するのが違法だとは知らなかった」と釈明し、「完成品ではなく冷凍保存前の“生地段階”だったが、問題の生地はすべて廃棄した」としている。

だが、衛生意識の欠如と、利益優先の姿勢に対し、市民の不信感は深まっており、SNS上でも「絶対食べたくない」「命の安全を軽視している」などの批判が噴出している。

(c)news1

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