
ソウル市は25日、世界中の都市や機関、企業、個人を対象に、最も優れたスマートシティ革新政策を選定する「第3回ソウルスマートシティ賞」の公募を開始すると発表した。今年で3回目。
ソウルスマートシティ賞は、ソウル市が電子政府の能力を基盤に未来のスマートシティのビジョンを提示し、それを世界に広めることを目的として、2023年に世界スマートシティ機構(WeGO)とともに創設された。
第1回は、アメリカ・ロサンゼルス、スペイン・マドリード、ブラジル・サンパウロなど、47カ国93都市から合計240件の応募があった。第2回は、ロンドンやヘルシンキなど58カ国123都市から合計216件のプロジェクトが集まり、激しい競争が繰り広げられた。
最近、人工知能(AI)技術への関心が世界的に高まっており、今回の大会では都市環境を改善し、市民の生活の質を向上させる政策がどのような形で登場するかが注目されている。
今回の公募は、プロジェクト部門16件(人間中心型8件/技術革新型8件)▽リーダーシップ部門2件▽特別賞部門3件の合計21部門で構成される。プロジェクト部門では、高齢者や障がい者ら社会的弱者を包摂する創造的な政策・サービスや、人工知能、ビッグデータなど第4次産業を基盤とした先端技術のソリューションが選定される。
第3回ソウルスマートシティ賞の授賞分野は以下の通り。
・プロジェクト部門(人間中心分野):デジタル格差を緩和し、社会的弱者に配慮した包摂的な政策、サービスソリューション
・プロジェクト部門(技術革新分野):モビリティ、安全、福祉、環境、エネルギー、文化など社会全般を対象に、第4次産業の先端技術を活用した革新的な政策、サービス、ソリューション
・リーダーシップ部門:スマートシティにおける優れた政策の立案およびそのグローバルな普及に貢献した個人
・特別賞部門:WeGOの協力機関または団体が、それぞれの価値と使命に合致するプロジェクトを選定
申請は5月30日まで、ソウルスマートシティ賞の公式ホームページを通じて受け付けられる。応募者は、プロジェクト名、資金調達方法、技術開発の現状と適用方法、プロジェクトの成果など詳細を記載した部門別の参加申請書と実績を証明する書類などを提出する必要がある。
審査は共同主催機関WeGOが構成する別途の委員会が担い、6~7月に21部門の受賞作を選定し、授賞式前に対面会議を開いて最終順位を確定する。
授賞式は「スマートライフウィーク(SLW)2025」と連携して、9月30日にソウルCOEXで開催される。受賞都市などには、SLWの海外都市館展示ブースやスマートシティ能力強化のための研究課程など、さまざまな特典と支援が提供される。授賞式には受賞者のほか、世界各国の市長団、スマートシティ関連の専門家ら約300人が出席する。
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