
障害のある子どもたちを女手一つで育てている韓国の女性が、20年前に自分たちを見捨てた夫に子どもの治療費を請求したいと訴えている。18日放送の韓国JTBC「事件班長」が取り上げた。
50代の女性は結婚する7年も前から夫を経済的に支え、夫が国家試験に合格した後は実家の支援で新居も用意した。
夫婦は3人の子どもをもうけた。しかし、次女と三男には障害があり、夫は三男の障害が分かると女性を実家に帰らせて「しばらく戻るな」と距離を取った。
3カ月ぶりに自宅へ戻ると、結婚写真はなくなり、寝床も別々になった。ある晩、夫の携帯に職場の女性職員から「寂しい夜です」とメッセージが届いているのを見つけ、問い詰めた。すると夫は逆ギレして家を出た。
その後、夫は20年にわたって家庭に戻ることなく愛人と同居し、子どもまでもうけた。最終的に離婚が成立し、女性は愛人への慰謝料請求には勝訴したが、夫が財産を移転していたため十分な財産分与が受けられなかった。
現在、女性は子どもたちの治療費を捻出するため3つのアルバイトを掛け持ち。一方、元夫は愛人と漢江(ハンガン)の見える高級マンションで暮らしている。
次女は手術を控え、三男も障害で1人での生活が困難なため、女性は元夫に支援を求めた。しかし、「必要ない」と一蹴されたという。
女性の訴えに対し、出演していた弁護士は「子どもが成人している場合でも、過去の未払い養育費は請求可能だ。財産分与が不十分だった場合、離婚成立から2年以内であれば追加請求もできる」と説明した。
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