
スーパーカーブランドのフェラーリのオーナーが若年化している。世界中の新規購入者の4割が10~30代だというのだ。
フェラーリのベネデット・ヴィーニャ最高経営責任者(CEO)は現地時間の16日、シンガポールでニュース専門放送局CNBCのインタビューに応じた。ヴィーニャCEOは1年半前、CNBCに「40歳未満の新規購入者は30%」と語ったが、それ以降10~30代の比率がさらに10ポイントも増えたことになる。
フェラーリは、スーパーカーブランドの中でも特に新規顧客に対して厳格だ。一部の限定高級モデルを購入するためには、「既に複数台のフェラーリを所有していること」や「ライバルブランドであるランボルギーニの車を所有していないこと」などの条件があるとされる。
そのため、昨年世界でフェラーリを購入した人のうち、4分の3は既存顧客だった。創業者エンツォ・フェラーリの有名な言葉「常に市場の需要より1台少なく販売する」が示すように、フェラーリは徹底した顧客管理で知られているだけに、10~30代の新規顧客が増えていることは業界の注目を集めている。
ただし、ヴィーニャCEOは「依然として注文から納車までには2年以上の待機期間が必要だ」と強調。彼は「78歳の顧客が『2年も待てない』と言っていたが、私は『それがモチベーションになる』と返した」と語った。
ヴィーニャCEOは、今年10月9日にフェラーリ初の完全電気自動車(EV)を発表する予定であることにも言及したうえ「フェラーリは3つのタイプの車を生産する。内燃機関車、ハイブリッドカー、そして電気自動車だ」と語った。
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