2025 年 3月 19日 (水)
ホーム政治韓国軍で再び重大事故…無人偵察機がヘリと衝突し炎上、被害額200億ウォン超

韓国軍で再び重大事故…無人偵察機がヘリと衝突し炎上、被害額200億ウォン超

韓国陸軍が運用する「スリオン(KUH-1)」(c)news1

韓国陸軍地上作戦司令部によると、17日午後1時5分ごろ、京畿道楊州市にある陸軍所属の航空大隊で、着陸を試みた無人偵察機1機が、飛行場に駐機していた多用途機動ヘリコプター「スリオン(KUH-1)」と衝突した。

この衝突で火災が発生し、約20分後に鎮火されたものの、無人機とヘリはいずれも全焼した。人的被害は報告されていないが、軍と消防当局は操縦ミスや機体の不具合など、複数の可能性を視野に入れ事故原因の調査を進めている。衝突した無人偵察機は偵察任務を終え、帰還途中だったとされる。

韓国空軍の戦闘機による民間地への誤爆事故からわずか11日後。今回の重大事故の経済的被害は数百億ウォンに達する見通しだ。今回の事故が「人為的ミス」と確認された場合、軍の規律緩みへの批判は避けられそうにない。

全焼したスリオンは2012年から陸軍に実戦配備されている機体で、1機あたりの価格は約200億ウォン(約22億円)に達する。また、事故を起こした無人偵察機はイスラエルから導入された「ヘロン」で、1機あたりの価格は約30億ウォン(約3億3000万円)とされる。今回の事故による装備面での損失は、これだけで少なくとも230億ウォン(約25億円)に及ぶ。

韓国軍は2016年、ヘロン無人偵察機3機と地上統制システムを約400億ウォンで導入したが、そのうち1機は昨年11月、北朝鮮によるGPS妨害電波の影響で墜落している。今回の事故でさらに1機が失われたことから、残る1機も重要部品の整備問題により運用不能の状態とされており、実質的に戦力を喪失した格好だ。

事故を起こしたヘロン無人機は、自動で離着陸するシステムを備えており、操縦ミスの可能性は低いとの見方も出ている。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular