
韓国の放送局JTBCは11日、スポーツバラエティ番組「最強野球」の新シーズンについて、シーズン3まで担当していた制作会社「スタジオC1」とは進めないと発表した。同社が数億~数十億ウォン(数千万~数億円)に上る制作費を過大請求していた疑いが浮上。「信頼関係が損なわれ、もはや修復は困難だと判断した」としている。
JTBCによると、制作費は1試合ごとに発生する契約だったにも関わらず、1試合を2回に分けて放送する場合、スタジオC1は実際に発生していない追加費用を含めて2回分の制作費を請求していたという。
JTBCは次のようにと明言している。
「制作費の内訳や証拠書類の提出を求めたが、スタジオC1は理由もなく資料の提出を拒否している。2月10日付で制作陣の交代を通知した。これにより同社は『最強野球』の制作に一切関与できなくなった。著作財産権は全てJTBCが保有しており、C1が単独でシーズン4を制作することはできない」
「最強野球」を巡るJTBCとスタジオC1の対立は先月25日に伝えられた。その際、JTBCは公式インスタグラムに「最強野球のトライアウト中止のお知らせ」を掲載。これに対し、スタジオC1代表であり番組総監督のチャン・シウォン・プロデューサーは自身のインスタグラムに反論を投稿し、その後、今月初めにトライアウトが実施されたことを公表している。
JTBCは「放送の保証がないトライアウトで関係者に被害が及ぶことを防ぐため中止を告知した。しかし、スタジオC1がこれを無視してトライアウトを強行し、混乱が続いているため今回の立場表明に至った」としている。
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