2025 年 3月 19日 (水)
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韓国の小中高生、6人に1人が肥満…糖尿病や高血圧リスクも増大

小児肥満のイメージ=フェイスブックキャプチャー(c)NEWSIS

韓国の小中高校生の6人に1人が「肥満」と診断されている。その肥満児童・生徒の約半数が糖尿病や高血圧など代謝症候群のリスク要因を1つ以上抱えている可能性がある――こんな調査結果が公表された。

国民健康保険公団の健康保険研究院が発表した「児童・青少年肥満予防医療サービス強化策に関する研究」によると、児童・青少年における肥満有病率は、乳幼児が8.3%、小中高生は16.7%に達した。これらのデータは、乳幼児健康検診、学校健康検診のサンプル調査の原資料、ならびに学校外青少年に対する検診結果などを分析したものだ。

研究チームは肥満児童・生徒を対象に、代謝症候群のリスク要因である高血圧、糖尿病、脂質異常症、非アルコール性脂肪肝疾患の有無についても調査した。その結果、肥満学生の16.4%は「高血圧前段階」、6.5%は「高血圧の疑い」とされた。また、糖尿病については、20.2%が「糖尿病前段階」、1.1%は「糖尿病の可能性がある」と診断された。

さらに、脂質異常症の指標となる総コレステロール値では、境界値にある肥満学生が33.3%、危険水準にある学生は15.9%と報告された。非アルコール性脂肪肝疾患のリスク範囲に該当する肥満学生は39.1%に達している。

研究チームは、児童・青少年の肥満が単なる体重増加にとどまらず、深刻な健康問題へと発展する危険性があると指摘し、早急な予防対策と健康管理の重要性を訴えている。

(c)NEWSIS

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