2025 年 3月 15日 (土)
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韓国ブラックホークの「1兆ウォン規模」改良事業が本格化…大韓航空とKAIが熾烈な受注競争

UH-60ヘリコプター=海軍提供(c)news1

韓国軍が運用する中型特殊作戦用ヘリコプターの電子機器やエンジン性能が老朽化している。これを大幅に改良する「UH/HH-60性能改良事業」が本格的に始動した。事業規模は約9613億ウォンに達し、大韓航空と韓国航空宇宙産業(KAI)が激しい受注競争を繰り広げる。

この事業を通じて国内のヘリコプター技術が一段と進化し、ヘリコプターが「K-防衛産業」の新たな輸出品目に成長する契機となることが期待されている。

改良事業は、1990年から運用されている韓国軍の特殊作戦用ヘリコプター「UH-60ブラックホーク」とその改良型「HH-60」を対象に、航空電子システムをデジタル化し、機動性を向上させるための機体構造の開発などを進めるもの。これにより、作戦遂行能力を強化し、引き続き運用していく。

契約締結から84カ月間実施され、今年上半期中に事業を担う国内防衛企業が選定される。今月24日には入札登録が進められる。

今回の受注競争には、大韓航空とKAIが名乗りを上げている。

大韓航空は、航空電子・電子戦・通信装備およびセンサー開発を専門とするLIGネクスワンと手を組み参入。1991年からUH-60をライセンス生産し、韓国軍へ納品してきた。30年以上にわたり韓国軍と米軍のUH-60重整備(オーバーホール)を担当してきた豊富な実績が強みだ。

一方、KAIは、航空電子システム分野でハンファシステムと、改修・開発および航空機全般システム分野ではイスラエルのエルビット・システムズと協力する。「スリオン」や「ミロン」など、国産ヘリコプターの設計・生産経験を有し、UH-60の性能改良に必要な設計解析、製造、試験分野で高い評価を得ている。

(c)news1

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