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ソウル・弘大入口駅の4番出口付近。2月24日に訪れると、日本のアニメ「ブリーチ」の20周年記念展の広告が掲示されていた。韓国の若者の間で「ワンピース」「ナルト」「ブリーチ」は「ワンナブル」と呼ばれ、大きな人気を集めている。
弘大周辺のAKプラザ5階には、アニメグッズショップやアニメキャラクターをテーマにしたカフェが並ぶ。レースのついたコスプレ衣装を着た客が、日本語の歌が流れるカフェでくつろいでいる光景が見られた。
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この一帯は「ホンキハバラ(弘大+秋葉原)」と呼ばれる。
日本のアニメショップが集まり、「グッズ街」として発展した。日本の大手アニメグッズ企業「アニメイト」が5年前に弘大に進出して以来、日本のオタク文化がより根付いている。
この街を歩いていた韓国の女子高校生(19)は、日本人の交際相手(19)とオンラインゲームを通じて出会った。
「お互いの文化を共有しているうちに、共通点が多いと感じ付き合うようになった」(女子高生)
「韓国文化に詳しくなり、今ではビビンバが大好き」(交際相手)
一方、日本の若者にとって弘大は、K-POPの聖地として認識されている。
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弘大のAKプラザ2階にあるK-POPショップ「WITH MUU」では、韓流人気グループ「IVE」のミュージックビデオが流れ、日本を含む多くの外国人観光客が訪れていた。店内には日本語対応のスタッフが常駐し、「g.o.d」「SUPER JUNIOR」「少女時代」から「NCT」「Stray Kids」まで、幅広いK-POPグッズを取り揃えている。
大阪出身のユリさん(25)は、ボーイズグループ「ZEROBASEONE」の大ファンだという。
「韓国旅行では、K-POPグッズを買うために必ず弘大に来る。私たちがK-POPを好きなように、韓国の人たちも日本のアニメが好き。韓国と日本はもう友達みたいなもの」
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◇韓国と日本の若者、対立を超えて文化交流へ
専門家によると、若者世代では日韓間の対立意識が薄れ、文化交流が活発になっているという。
大衆文化評論家、チョン・ドクヒョン氏の見解はこうだ。
「韓国ではすでに日本文化が広く受け入れられている。かつての世代は文化を通じても韓日対決の構図を意識していたが、若者たちはそれを超えている。K-POPが世界へと広がっているように見えるが、文化は相互に影響し合うもの。J-POPは日本のアニメを通じて韓国に流入し、多くの韓国アーティストがその影響を受けている」
例えば、韓国のグループ「QWER」はJ-POPの影響を色濃く受けたといわれる。
また、高麗大学のユン・インジン教授は次のように解説する。
「従来の世代は、新しい文化が入ってきても偏見があったため積極的に受け入れなかった。しかし、若者たちは自由に交流し、否定的なイメージや嫌悪感を克服している。韓日間には政治・軍事的に解決が難しい問題があるが、先入観や嫌悪感は役に立たない。柔軟な若者世代の姿勢は望ましい」
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