2025 年 2月 22日 (土)
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「トランプ25%関税」なら韓国車輸出9兆ウォン減…「ジェネシス」2000万ウォン値上げ可能性

トランプ米大統領(c)AFP/news1

トランプ米大統領が自動車への25%関税導入を示唆し、韓国自動車業界に大きな影響が予想されている。関税が実施されれば、韓国の対米自動車輸出額は約9兆ウォン減少し、高級車「ジェネシス」などの販売価格が2000万ウォン以上値上がりする可能性がある。

IBK企業銀行の試算によれば、関税導入で韓国の自動車輸出額は約63億6000万ドル減少。特に現代・起亜自動車は、米国で販売する170万台のうち57%が韓国からの輸出で、営業利益は最大4兆3000億ウォン減少すると予測されている。

韓国GMも影響を受ける可能性が高く、昨年の生産量の84%を米国に輸出しているため、生産量縮小の懸念が強まっている。

関税適用後、販売価格は▽現代ツーソン・ハイブリッド(3万3365ドル)約1000万ウォンの値上げ▽起亜スポーテージ・ハイブリッド(2万8790ドル)約1000万ウォンの値上げ▽ジェネシス(G80、GV80、G90):それぞれ2000万ウォン以上の値上げ――になると予想される。

特にジェネシスのような高級車は価格競争力を大きく損なう恐れがある。

韓国自動車業界は関税負担を軽減するため、現地生産の拡大を計画。ジョージア州にある「現代自動車グループ・メタプラント・アメリカ(HMGMA)」の生産能力を活用し、米国内生産比率の引き上げを目指している。

また、トランプ政権下での過去の交渉経験を踏まえ、関税適用までの間に米国との交渉を強化し、適用延期や軽減を目指す動きが強まりそうだ。

専門家は「短期的には関税負担が避けられないが、米国市場での販売を維持するためには現地生産の拡大が不可欠」と指摘。韓国の自動車メーカーは、米国との交渉を通じて関税リスクを最小限に抑え、長期的な競争力を維持する戦略が求められている。

(c)news1

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