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ソウル市江南区(カンナムグ)の市立女性保護センターに車両が侵入して駐車場の柱に衝突する事件があった。車は、制止しようとした警察官を5メートルほど引きずり、そのまま逃走した。被害の届け出がなく、事件化はされていない。
12日午前4時40分ごろ、市立女性保護センターに黒色の乗用車が侵入したとの110番通報が寄せられた。食品納入車両のために通常は閉鎖している出入り口のさくを開けておいたところ、車両が入り込んだという。
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防犯カメラ映像によると、車両は駐車場の鉄柱にぶつかるなどしながら施設内を約15分間走り回った。ドライバーは施設関係者が近づいても窓を開けず、車外にも出なかった。
午前4時55分頃、水西(スソ)警察署の警察官が現場に到着。降りるよう求めたが、ドライバーは開いたままの出入り口から逃げようとした。警察官が車の前部ドアをつかんだが、止められなかった。
警察によると、施設側が被害を届け出なかったため事件として受理されず、現場での確認にとどまった。車両はその後も見つかっておらず、ドライバーの行方もわかっていない。
女性保護センターは自立が困難な女性路上生活者約130人を保護しており、近くには市立児童福祉センターもある。警察関係者は「防犯カメラ映像で車両を確認したが、わかったのは車種だけで、ナンバーは特定できなかった」と話している。
(c)MONEYTODAY