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私は、夫と幼い二人の子どもを育てる30代の専業主婦です。一家の生計を支える夫は、インテリア大工の仕事がない時には、バイク便の配達をしていました。しかし、肝がんと診断された実家の母に夫が肝移植を提供し、数カ月間、仕事を休むことになり、生活が苦しくなりました。
収入が減り、借入れも難しくなっていたころ、5月に国税庁から「勤労・子女奨励金を申請してください」という案内のメッセージを受け取り、半信半疑ながらも申請しました。8月29日の早朝、携帯のメッセージ通知に目を覚まし、奨励金の支給決定を知った時、夫婦で抱き合い泣いたことを今でも覚えています。
この奨励金で、寒い冬にバイクに乗らなければならない夫のために防寒用品を、子どもにはずっと欲しがっていたマットレスを、そして両親には結婚後初めてとなる名節(お盆や旧正月)の贈り物を渡すことができました。
国税庁の奨励金のおかげで、世の中はまだ生きるに値すると感じ、もっと一生懸命生きようと深く心に刻むことができました――。
◇テーマは「厳しい日常の中で出会った心強い味方、勤労・子女奨励金」
韓国国税庁は14日、2024年の勤労・子女奨励金の受給者を対象に実施した「2025年 勤労・子女奨励金 体験記コンテスト」の審査結果を発表した。審査の結果、大賞1人、金賞2人、銀賞5人を含む計20人の受賞者が選ばれた。
今回のコンテストは「厳しい日常の中で出会った心強い味方、勤労・子女奨励金」をテーマに、2024年11月6日から12月31日までの55日間にわたり実施され、計334編の体験記が寄せられた。
具体性や真実味、奨励金制度への理解度が重点的に審査された結果、大賞には「奨励金のおかげで、寒い冬でも家族のために配達の仕事をする夫に暖かい防寒用品を贈ることができ、感謝の気持ちでいっぱいでした」と、読む人の心まで温かくした 30代主婦の体験記が選ばれた。
受賞者には国税庁長官賞が授与され、大賞150万ウォンを含む総額800万ウォンの賞金が支給される。
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