
韓国の航空大手、韓進(ハンジン)グループ傘下の格安航空会社(LCC)3社であるジンエアー、エアプサン、エアソウルが、社員向けの割引航空券を相互に利用できるようにする協約を締結した。
これまでLCC3社は、親会社である大韓航空とアシアナ航空に比べ、統合作業が遅れているとの見方があった。今回の協約は、LCC3社が大韓航空を介さず直接協力する初めての事例であり、今後の統合に向けた動きが加速する可能性も指摘されている。
業界によると、ジンエアーはエアプサン、エアソウルとともに、定期運航便における社員向け優待搭乗協約を締結した。この協約により、ジンエアー、エアプサン、エアソウルの社員は17日から相互にZED(Zonal Employee Discount Ticket)航空券を購入できるようになる。
航空会社は、福利厚生の一環として、自社の社員が他の航空会社でも割引運賃で航空券を購入できるよう、多者間契約を締結する。航空会社によって詳細は異なるが、一般的には直系家族も利用可能であり、年間30枚程度の利用枠があるとされる。
大韓航空とアシアナ航空も先月10日から同様の協約を結んでいる。これまで、この優待制度は、大韓航空とそのLCC子会社であるジンエアー、アシアナ航空とそのLCC子会社であるエアプサン・エアソウルとの間でのみ適用されていた。
LCC3社の統合作業はまだ具体的には進んでいないが、今回の相互協力協約を通じて交流が活発になると予想される。
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