2025 年 2月 11日 (火)
ホーム国際「疑惑の金メダル」中国選手の“トンデモ”プレーに韓国激怒…そして抗議を阻んだ「15分の壁」

「疑惑の金メダル」中国選手の“トンデモ”プレーに韓国激怒…そして抗議を阻んだ「15分の壁」

8日、冬季アジア大会ショートトラック男子500m決勝で、パク・ジウォン(左端)の後ろを走る林孝俊の臀部を押し上げる孫龍=SPOTV NOW中継画面キャプチャー(c)MONEYTODAY

韓国代表として活躍した後、中国に帰化した林孝俊(韓国名イム・ヒョジュン)が、男子500m決勝で金メダルを獲得できたのは、チームメートの「押し上げ行為」があったためだ――こんな疑惑が浮上している。

林孝俊は8日、中国黒龍江省ハルビンの黒龍江氷上訓練センター多目的ホールであったアジア冬季大会ショートトラック男子500m決勝で、韓国代表エースのパク・ジウォン(ソウル市庁)を抑え、金メダルを獲得した。

しかし、同じ中国代表の孫龍がレース中に林孝俊を「押し上げた」場面が確認され、フェアプレーに反する行為として疑問の声が上がっている。ある氷上競技関係者は「これは国際スケート連盟(ISU)の規則に違反する行為だ」と指摘している。

この男子500m決勝は、2度も競技がやり直しとなるなど、白熱したレースだった。

最終レースでは、孫龍と林孝俊が1・2位を走り、パク・ジウォンとチャン・ソンウ(高麗大)がその後を追っていた。

残り1周半の直線区間で、パク・ジウォンと林孝俊が同時にスパート。パク・ジウォンはインコースを攻め、林孝俊はアウトコースから追い上げた。パク・ジウォンが先頭に立ち、林孝俊は孫龍を抜いて2位に浮上した。

問題のシーンはその直後だった。前を走る林孝俊の臀部を孫龍が手で押したのだ。この行為により林孝俊は加速し、パク・ジウォンをアウトコースから追い抜き、そのままゴールした。

ISUの規則第295条2項では、ショートトラックの競技中にチームメートが選手を助ける行為を禁止しており、違反した場合は制裁を受ける可能性があると明記されている。

しかし、審判団は孫龍のこの行為に対し、特に処分を下さなかった。そのため、ゴール順位のまま結果が確定し、金メダルは林孝俊に授与された。

韓国ショートトラック代表チームの関係者は「判定に対する異議は、試合終了後15分以内に申し立てなければならない。しかし、孫龍の行為に気づいたのは15分が過ぎてからだった」と悔しさをにじませた。

今回の疑惑について、韓国国内では「また中国の『悪質な手』が出た」との批判が噴出している。過去にも国際大会で中国選手による不正行為が指摘されたことがあり、公正な競技運営を求める声が高まっている。

(c)MONEYTODAY

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