![](https://koreawave.jp/wp-content/uploads/2025/02/「満席なのに空席だらけ?」…韓国・旧正月の鉄道、「予約したまま乗らない」32万件-1024x682.jpg)
韓国で今年の旧正月期間中、鉄道の乗車券のキャンセル料が引き上げられたものの、予約をしたまま乗車しない「ノーショー」による空席は依然として多く、販売されなかったチケットは32万枚に達した。
韓国鉄道公社(KORAIL)とSR社のデータによると、今年の旧正月期間中のノーショー比率は昨年の秋夕(チュソク)よりもわずかに減少したものの、大幅な改善には至らなかった。
KORAILは今回の旧正月に737万4819枚の乗車券(KTXを含むすべての列車)を販売したが、そのうち31万7236枚がキャンセル後に再販されず、ノーショー扱いとなった。全体の4.3%がノーショー座席となったことになる。前回の秋夕では500万1415枚が販売され、24万5651枚がノーショー(比率4.9%)となっていた。
KORAILは、旧正月期間(1月24日~2月2日)の10日間にわたり、乗車券のキャンセル料を従来の最大2倍に引き上げ、▽出発2日前までのキャンセル:最低400ウォンの手数料適用▽出発前日:購入金額の5%(従来通り)▽出発当日3時間前まで:10%(従来は5%)▽出発3時間前~出発時刻前:20%(従来は10%)▽出発後20分まで:30%(従来は15%)――とした。
しかし、厳格な対策にもかかわらず、ノーショー比率は秋夕よりわずか0.6%減少するにとどまった。
SRT(SR社運営)の場合、旧正月期間中に55万6780枚の乗車券を販売し、2万3005枚がノーショー扱い(4.13%)となった。秋夕では35万2190枚が販売され、2万467枚(5.81%)がノーショーだった。SR社も、KORAILと同様に旧正月期間中はキャンセル料を通常の2倍に引き上げた。
ノーショーの割合は小幅な減少にとどまったものの、キャンセル率自体は大幅に改善された。KORAILでは、発行済みの乗車券のうちキャンセルされた割合が、秋夕の45%から旧正月は37%に減少(8%減)。SRTでは55%から50%に減少(5%減)した。
京畿大学都市工学科のキム・ジンユ教授は「一部の乗客が複数枚の乗車券を予約し、直前にキャンセルするケースが常習化しているためだ」と指摘。「予約の制限を設けるなどの対策を講じるべきだ。キャンセル料の引き上げも一つの手段だが、常習的なノーショー利用者に対するペナルティ強化がより重要だ」と提言した。
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