![](https://koreawave.jp/wp-content/uploads/2025/02/共存か安全か…「シカの群れ」に悩む韓国のある地方都市-1024x746.jpg)
韓国全羅南道順天市(チョルラナムド・スンチョンシ)で、団地や市街地にシカの群れが出没し、「共存」か「排除」かで住民で意見が割れている。
シカは15~20年前に市内の飼育場から逃げ出した4頭から徐々に繁殖したとされ、現在では順天市の鳳凰山(ボンファサン)周辺に60~70頭が生息していると推定されている。周辺には大規模な住宅地や幹線道路があるため、交通事故や人への危害も懸念されている。
オンライン上では「大型犬より大きな動物が首輪もなしに歩き回るのは危険」「子どもが下校途中に遭遇したら恐ろしい」など管理強化を求める声がある一方、「シカの生息地に人間が開発を進めた結果」「順天は生態都市を標ぼうしているのだから共存すべきだ」との意見も見られる。
シカは家畜に分類されるため、捕獲や駆除には法律の整備が必要だ。順天市は昨年12月に関係機関と対策会議を開いたが、有効な解決策を見いだせていない。市はまず正確な頭数を把握し、環境省や動物保護団体と協議を進める方針だ。
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