2025 年 2月 4日 (火)
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「受付から休日の診療記録発行まで」…韓国・病院を便利に変えるAI

翰林大学聖心病院提供(c)NEWSIS

韓国の主要な病院が最近、人工知能(AI)を活用したシステムを導入し、患者の利便性向上と病院運営の効率化に取り組んでいる。受付や会計、診療記録の発行といった業務にAIを活用し、患者に新しい医療サービスの形を提供している。

翰林大学聖心病院では、AI技術を活用した「メタヒューマン案内キオスク」を導入した。このキオスク(無人注文機)は、デジタルデバイスに不慣れな高齢者やデジタル弱者も使いやすいよう、直感的で簡単な操作が可能なユーザーインターフェース(UI)を採用。AI技術と仮想人間を組み合わせ、自然な音声と親しみやすい外観で利用者の緊張感を和らげる。

このキオスクは、受付、会計、処方箋発行、各種証明書発行といった業務を案内し、患者が病院スタッフと対話しているような体験を提供する。従来のキオスクに比べて利便性が向上し、病院職員が担ってきた単純作業をAIが代行することで、スタッフは患者対応に専念できるようになった。

サムスンソウル病院では、AI技術を活用した診療記録発行システムを導入し、患者が週末や祝日でも診療記録を発行できるサービスを開始した。このシステムは、申請内容の確認からPDF生成、アップロード、最終チェックまでを自動化しており、病院営業時間に合わせて来院する必要がなくなった。未完成の診療記録がある場合、AIが医療スタッフに記録完成を通知し、完成後に自動的に再発行する機能も備えている。

中央大学病院は、AI「ヌリボット」を活用した診療予約管理サービスを提供している。このAIは、患者の予約電話を受け付けるだけでなく、診療日が近づくとリマインダーを送信し、必要な書類や注意事項を案内する。また、予約の変更やキャンセルにも対応し、専門的な相談が必要な場合には担当者につなぐ機能も備えている。

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