2025 年 2月 4日 (火)
ホーム社会若年層で増加する韓国の乳がん患者…「今後10年以上、増加の可能性」

若年層で増加する韓国の乳がん患者…「今後10年以上、増加の可能性」

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韓国では乳がんの発症年齢が徐々に上昇する一方で、40代以下の若年層の発症率も依然として増加傾向にある。欧米諸国で見られる高齢層中心の発症パターンとは異なるが、今後も発症率が上昇する可能性が高いと専門家は警告している。

韓国保健福祉部省の「2022年国家がん登録統計」によると、新規がん患者は28万2047人で、前年より154人減少した。最も多いのは甲状腺がん(3万3914人)で、大腸がん、肺がん、乳がん、胃がんが続く。女性に限ると乳がんが最も多く、次いで甲状腺がん、大腸がんとなっている。

韓国乳がん学会が発表したデータでは、乳がんの年平均発症率は4.6%増加し、2021年には10万人当たり68.6人に達した。この傾向が続けば、新規患者は3万人を超えることが予測される。

一方、欧米と異なり、韓国では50代前半まで発症率が上昇し、それ以降は減少する特徴がある。発症率の上昇要因として、西洋化した食生活や飲酒・喫煙、運動不足、肥満、遺伝的要因が指摘されている。

韓国乳がん学会のハン・ウォンシク理事長(ソウル大学病院乳腺外科教授)は「韓国の乳がん発症率は欧米より低いが、今後10年以上増加が続くとみられる」と述べ、乳がん予防と早期検診を強化する必要性を強調した。

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