韓国各地で活躍する特殊任務の警察犬が注目を集めている。麻薬や電子機器、刃物などを見つけ出し、事件現場での能力は人間の警察官にも匹敵する。
大田(テジョン)市の警察犬総合訓練センターでは、警察犬の専門的な育成が進められている。海外から導入された生後1年ほどの犬は「グリーンドッグ(未訓練犬)」と呼ばれ、16週間の訓練を経て最終試験で80点以上を獲得すれば正式な警察犬となる。
最初は環境適応訓練だ。時差や気候の変化により、犬も人間と同じようにストレスを感じるため、適応期間が設けられる。訓練士と信頼関係を築くことが最初のステップとなる。その後は狩猟本能の強化や臭気認識、実戦対応が待っている。
臭気認識訓練では、麻薬・爆発物・遺体・電子機器のサンプルを探す能力を養う。例えば、麻薬探知犬は300以上のスーツケースから違法薬物を発見し、電子機器探知犬は家具の中に隠されたUSBを見つける訓練を受ける。
警察犬を指導するハンドラー(警察犬運用要員)も育成されており、警察特殊部隊や科学捜査官がその役割を担う。警察犬訓練官によれば、正しく褒めることで警察犬はさらなる訓練に意欲を持ち、優れた探知能力を発揮するという。
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