米国の首都ワシントン近郊で小型旅客機と米軍ヘリコプターが衝突した事故で、犠牲者の中に韓国系の10代フィギュアスケート有望選手2人が含まれていたことが明らかになった。亡くなった選手のSNSに残された太極旗(韓国国旗)が、多くの人の胸を打っている。
米メディアによると、旅客機に搭乗していた64人全員が死亡した。犠牲者のうち14人はフィギュアスケート選手だった。選手らは「2025年全米フィギュアスケート選手権大会」終了後のキャンプに参加し、その帰路で事故に巻き込まれた。
ボストン・スケーティングクラブに所属する韓国系の10代フィギュアスケート有望選手、スペンサー・レイン(16)とジナ・ハン(13)も、この事故の犠牲となった。
幼少期に韓国から米国へ養子として渡ったレインは、昨年11月にボストンで開催された「米国東部地域フィギュアスケート選手権」の中級レベルで優勝した選手だった。
1万人以上のフォロワーを持つ彼のSNSには、旅客機搭乗時の写真も残されていた。
レインのインスタグラムのプロフィール欄には、太極旗と星条旗(米国旗)が並んで表示されている。また、昨年8月に投稿された写真にも太極旗が含まれており、自身のルーツである韓国に深い愛着を持っていた様子がうかがえる。
SNSでは、彼のアカウントを訪れた多くの人々が「安らかに眠ってください」と追悼のコメントを寄せている。
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