2025 年 1月 22日 (水)
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韓国業界で競争拡大「辛いクリームラーメン」…三養・農心・オットゥギ・八道

ソウルのあるスーパー(c)news1

韓国ラーメン業界で「辛いクリーム炒め麺」が新たな戦場となり、三養(サミャン)食品の「カルボプルダック(カルボナーラ辛炒め麺)」の成功を追い、農心(ノンシム)、オットゥギ、八道(パルド)が競争に参入している。

八道は今月8日、新製品「ボルケーノカルボナーラ」を発売した。この商品は、もともと「ボルケーノココ炒め麺」として2017年に登場したが、国内市場では三養食品のプルダックと競合し2019年に国内販売を終了。その後、輸出専用製品として海外市場を中心に販売されてきた。「ボルケーノカルボナーラ」は、クリームソースを追加して辛さをやや控えた形で再登場した。

オットゥギは2024年7月、創業55周年を記念して「カレークリーム炒め麺」を発売し、市場に参入。さらに農心も2024年9月に「辛ラーメントゥンバ」を投入し、辛いクリームラーメン市場に加わった。「辛ラーメントゥンバ」は発売後18日間で210万個を販売し、2カ月で合計1100万個を売り上げる成功を収めた。

この競争の背景には、三養食品の「カルボプルダック」が北米市場で大きな成功を収めたことがある。同製品は需要が供給を上回り、一時は品薄状態に。SNSでは、プレゼントされたカルボプルダックに感涙するアメリカの少女の姿が話題となった。

農心は昨年11月から「辛ラーメントゥンバ」を北米市場に投入し、現地生産を開始。八道も「ボルケーノカルボナーラ」の北米市場への進出を予定している。パッケージはカルボプルダックのピンク色を参考にしたとみられる。

韓国貿易統計情報ポータル(TRASS)の暫定データによれば、2024年のラーメン輸出額は12億4850万ドルで、前年比31.1%増加。特に米国向け輸出は2億1600万ドルで70%成長し、欧州主要5カ国向けも41%成長した。

三養食品は「カルボプルダックは元祖として市場で特別な価値を持つ」とし、競合製品の登場を歓迎している一方、後発企業は「市場の反応を見守る必要がある」としている。辛いクリームラーメン市場の拡大が続く中、今後の競争と新製品の動向が注目される。

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