韓国・全羅北道(チョルラプクト)の中学校で黒板の問題を生徒に解かせた教員が保護者から児童虐待の疑いで告訴される事件があり、検察が不起訴処分を下した。全国教職員労働組合全羅北道支部は、こうした告訴の乱用を批判し、教育当局に対して告訴した保護者への法的対応を求めている。
教員は2023年6月、生徒に難しい問題を黒板前で解かせたことや掃除をしないと指摘したことが「生徒を辱めた」とされ、保護者から児童虐待で告訴された。
警察は「教育活動の範囲内の裁量行為」として「嫌疑なし」の結論が下したが、保護者がこれに異議を申し立てたため、検察が再捜査した。
しかし、全州(チョンジュ)地検井邑(ジョンウプ)支部も同様に「正当な教育活動であり、証言だけでは精神的虐待を立証するのは困難」と判断した。
これを受けて組合の全羅北道支部は「本件は児童虐待の告訴・告発が乱用される実態を如実に示している。教育行政を担う地方政府の責任者は虚偽の告訴で教員を困らせた保護者を告発し、教育現場を守る意思を示すべきだ」との声明を発表した。
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