米ラスベガスで7~10日に開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2025」では、AI技術が我々の日常生活をどう変革しているかが示された。健康管理、食事、さらにはペットの医療分野まで、AIの進化が幅広い分野に応用されている。
カナダの企業「XANDAR KARDIAN」は、睡眠中の呼吸や心拍数をリアルタイムでモニタリングするAIセンサー「Kardian Bibi」を発表し、革新賞を受賞した。この手のひらサイズのセンサーは壁に取り付けるだけで、ユーザーの健康状態を24時間監視。異常があればアラームを送る。新生児の見守りにも適しており、価格は399ドルだが、今後100ドルの廉価版も発売する予定だ。
日本のキリンホールディングスが開発した「エレクトリック・ソルト・スプーン」は、微弱な電流を舌に流すことで塩味を強調する。これにより、高血圧患者や減塩が必要な人々が満足感を得られる。価格は126ドルで、既に日本で販売されており、来年にはグローバル市場への展開が予定されている。
韓国の「BODYFRIEND」は、AIを搭載したマッサージチェア「733」を発表した。身体の各部位に合わせた精密なマッサージを提供しながら、心電図など健康状態もチェックできる。価格は約2万ドルで、今年9月に韓国と米国で発売を予定している。
また、韓国のスタートアップ「AFS」は、AIによる脱毛診断装置「AFS 3D」で注目を集めた。この装置は1分以内に毛髪や頭皮を360度スキャンし、AIが毛髪の密度や太さを分析する。価格を抑えつつ、高精度の診断が可能で、アジア市場にもすでに進出している。
ペット医療にもAIが活用されている。韓国の「Point 3 Biotech」は、ペット専用の「AIがん検診装置」を発表した。数億ウォンから数十億ウォンかかる診断機器に比べ3万ドルという手頃な価格で提供される予定。これにより、ペットのがん検診費用は約3分の1に削減される。
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