韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領に対する拘束令状発付に激昂した大統領支持者らが、ソウル西部地裁の庁舎に乱入し、備品を破損するなど暴徒化した。
警察によると、拘束令状発付が伝えられた19日午前3時ごろ、ソウル西部地裁正門前に集まっていたユン大統領支持者らが庁舎の裏手に向かい、塀を越えて建物内に侵入した。警察機動隊が盾を使って侵入を阻止しようとしたが、対応しきれなかった。
侵入した支持者らは庁舎の複数の階を移動しながら備品を破壊するなど、騒動を引き起こしたという。建物の床にはガラスの破片や消火器、壊れた植木鉢などが散乱していた。
一部の支持者らは警察に向かってコーン型の安全標識を投げつけたり、消火器を噴射したり、警察の盾を奪ったりするなど、物理的な衝突を引き起こした。椅子で庁舎の窓を壊し、建物内に入った支持者もいた。
庁舎内に侵入した支持者の人数が100人を超えるとみられ、警察が強制退去措置を取った。
警察は18日にも、地裁への侵入を試みた支持者32人を逮捕している。
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