韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が15日夜、取り調べを終えて京畿道義王市のソウル拘置所に到着した際、拘置所前には支持者と反対者が集まり、緊張感が漂った。
ユン大統領が搭乗していた黒いキャデラックの警護車両は午後9時49分に拘置所前に現れた。支持者らが携帯電話で撮影しながら「大統領、頑張ってください」と声を上げる一方、反対者は「入所歓迎」と書かれた赤い旗を掲げるなど、支持と反対が入り混じった状況になった。
拘置所前の警備は厳重で、警察官約50人が道路を封鎖し、交通整理をした。通常であれば拘置所の正門前で容疑者は車から降りて建物へ徒歩で向かうが、現職大統領である点に配慮し、ユン大統領の車両はそのまま敷地内に進入した。警護処職員も拘置所内に同行した。
支持者らは「ユン大統領を守らなければ韓国は守れない」と訴える声を上げ、反対者側は直接的な衝突は避けながらも「責任を問うべきだ」と批判の意を示した。
警察は拘置所周辺の安全を確保するため、バス3台分の警察部隊を待機させ、現場を巡回して状況の監視を続けている。
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