独居老人の死後に行き場を失った飼い犬が保護され、新たな家族のもとで「人生」ならぬ「犬生」を送ることになった。韓国であった心温まるエピソードだ。
動物保護団体によると、ソウル市中浪区(チュンナング)の独居老人が亡くなった後、一緒に暮らしていた犬「モンシリ」は保護が必要な状況に陥った。中浪区保健行政課の動物政策担当者は民間動物保護団体ティンカーベルプロジェクトに支援を依頼した。
プロジェクト代表らの協力のもと、ある家族が「モンシリ」の一時保護を決めた。
引き取られたモンシリは名前を「ミナ」と改めた。
ミナはその後、ペットのパトロール隊として活動するようになり、町の「守護天使」として有名になったという。
ミナの新しい保護者は「ミナを救ってくれたすべての人に感謝したい。雑種犬や保護犬への認識が改善されることを願い、パトロール隊に参加した」と語った。
今回のケースの背景には、動物を救うための官民協力モデルや保護システムが大きく寄与したと評価されている。動物政策担当者は「独居老人が亡くなり、残されたペットの保護を求める相談が自治体に寄せられることが少なくない。保護者のいない犬たちにも愛情を与え、幸せな生活を送れることを示したかった」と述べている。
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