韓国の疾病管理庁が20日付でインフルエンザ流行警報を発令した。同庁は18日に呼吸器感染症対策会議を開き、発令を決定した。
同庁によると、12月8~14日(第50週)のインフルエンザ推定患者数は外来患者1000人あたり13.6人となり、流行基準の8.6人を上回った。直近4週で増加傾向が続いており、第47週は4.8人、第48週は5.7人、第49週は7.3人だった。年齢別では、13~18歳が最も多く、1000人あたり36.9人となっている。
今回流行中のウイルスはA型インフルエンザ。使用されているワクチンと一致性が高いため十分な予防効果が期待でき、治療薬への耐性変異も確認されていないという。
一方、同じ期間中に別の呼吸器疾患であるRSウイルス感染症の入院患者数は1.9倍増加し、第50週には464人に達した。このうち、83.9%が0~6歳の乳幼児。一方、9月末から増加していた百日ぜきは12月に入って減少傾向を見せている。
政府は、感染リスクの高い乳幼児や妊婦に対し予防接種を奨励。65歳以上の高齢者や医療施設の入所者などの接種率向上を目指し、支援策を強化する。教育省は幼稚園や学校向けのインフルエンザ管理指針を配布する。
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