韓国で2024年、最も新規インストールされたアプリのトップ3を海外プラットフォームが占めた。
データプラットフォーム企業IGAワークスの「モバイルインデックス」によると、1~11月の新規インストール数で1位を獲得したのは中国のeコマースアプリ「テム(Temu)」で、1804万件に達した。続いて「TikTok Lite」(1022万件)、「Instagram」(934万件)がそれぞれ2位と3位にランクインした。
4位の「モバイル健康保険証」(786万件)は政策変更に伴う増加という特殊要因があったため、実質的には5位の「アリエクスプレス(AliExpress)」(658万件)までが海外プラットフォームの圧倒的な活躍を見せた。
年齢別の新規インストールランキングでは、10代以下では男女ともに「Instagram」が最も多くインストールされた。次いで「X(旧Twitter)」が3位に入り、10代以下のユーザーが海外発のSNSに強く引き付けられていることが分かる。
一方、10代を除く20代から50代以上のすべての世代で最も多くインストールされたアプリは「テム(Temu)」だった。また、「TikTok Lite」は30代から50代以上で2番目に多くインストールされた。TikTokは新規ユーザーを獲得するために登録時に3万ウォン(約3300円)を提供するキャンペーンを展開していた。
また、今年2月にトゥイッチ(Twitch)が韓国市場から撤退した後、正式サービスを開始したストリーミングプラットフォーム「チジジク(Chijijik)」が注目された。11月には「SOOP(旧アフリカTV)」を抜き、エンターテインメント分野の月間アクティブユーザー(MAU)1位を記録した。
1月から11月の間でMAUが最も急増したアプリは「TikTok Lite」で、395万人の増加を記録した。次いで「クーパンイーツ(Coupang Eats)」(326万人増)が続き、月間アクティブユーザーが1年間でほぼ2倍となり、配達市場のトップ「配達の民族」を猛追している。11月時点で「配達の民族」の月間アクティブユーザーは2166万人、「クーパンイーツ」は879万人だった。
また、「X」に代わるSNSとしてMetaが運営する「Threads」は251万人の増加で増加率ランキング4位にランクインした。そのほか、フィンテックアプリ「カカオペイ」(220万人増)、「トス」(215万人増)も利用者を大きく増やしている。
生成型AIアプリの利用者も爆発的に増加した。モバイルインデックスは今年初めて「AI部門」を設置し、利用状況を集計。特に「ChatGPT」の利用者は1月比で186万人増加し、11月時点で月間アクティブユーザーは258万人に達した。
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