韓国政府が27日から住民登録証(韓国の全国民に発行される身分証明書)のモバイル版を導入すると発表した。1968年の住民登録証法施行以降、紙からプラスチックカードへの移行に続き、スマートフォンで身分を証明するデジタル転換が本格化する。
2025年に17歳を迎え、住民登録証を初めて手にする2008年生まれの46万8773人が「モバイル住民登録証第1世代」となる見通しだ。
モバイル住民登録証の発行方法は二つある。一つは、居住地の住民センターで発行専用QRコードをスキャンして即時発行を受ける方法。ただし、スマートフォンを変更した場合、住民センターで再発行手続きをする必要がある。
二つ目は、ICチップ内蔵型住民登録証を利用する方法。この新型住民登録証は住民センターを訪れることなく、スマートフォンでモバイル版が発行される。スマートフォンを変更した場合でも、ICチップ内蔵の実物住民登録証を使用して簡単に再発行できる。
行政安全省はサービスの安定運用のため、世宗(セジョン)特別自治市、江原道洪川郡(カンウォンド・ホンチョングン)、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)など9地域で約2カ月間、試験運用を実施。その後、全国に拡大する方針だ。
(c)NEWSIS