2024 年 12月 25日 (水)
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韓国・低所得層の7割、貧困脱出に6年必要…階層固定化が課題

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韓国の低所得層(所得下位20%)の7割が貧困から抜け出すのに約6年を要し、長期間低所得層に留まるほど階層移動が困難になることがわかった。一方で、高所得層(所得上位20%)の過半数は階層を維持している。韓国統計庁がこのほど「2017~2022年所得移動統計」を発表した。

2022年の統計では、低所得層の31%が前年から脱出に成功したが、残りの69%は同じ階層に留まった。低所得層に1年間属していた場合、上位階層への移動率は32.3%だったが、6年間属した場合には4.6%にとどまり、階層固定化が進む傾向が示された。

低所得層の47.8%は、3年間で階層を移動できた。一方、6年後には約7割(68.7%)が上位階層に移動したが、依然として低所得層の割合が高い状態だ。これに対し、高所得層は階層の安定性が際立っている。2022年には、高所得層の86%が前年と同じ階層を維持しており、2017年から6年間属した人の63.1%も依然として高所得層に留まっていた。

年齢・性別で見ると、若年層男性が最も早く低所得層を脱出する傾向があった。15~39歳の男性のうち、89.1%が6年後に低所得層から脱出していた。一方、65歳以上の高齢女性は脱出率が最も低く、14.7%しか上位階層に移動できなかった。

中央大学のイ・ジョンヒ教授は「2020~2022年のコロナ禍で、中高年層や高齢層が所得増加の機会を失い、生活水準がさらに低下した可能性がある」と指摘。若年層に比べチャンスが少ない高齢層では、生活の質が著しく悪化する恐れがあるとした。

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