韓国検察がユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領に対し、21日までに出頭するよう通告した。
検察非常戒厳特別捜査本部は16日付でユン大統領に公文を送り、21日までの召喚調査を要請した。ユン大統領は、内乱首謀や職権乱用などの容疑を受けている。
現在、検察は大統領側と具体的な日程を調整中だが、ユン大統領が召喚に応じるかどうかは未定とされている。
これに先立ち、検察は11日、ユン大統領に15日午前10時までにソウル中央地検に出頭するよう求めたが、大統領はこれを拒否した。ユン大統領側は「弁護団の構成が完了していない」ことを理由に出頭を見送ったとされる。
2度目の召喚通知も1回目と同様に、電子公文と郵送で「ソウル中央地検への出頭」を大統領府に通告する形で送られた。現職大統領が容疑者の身分で検察に出頭した前例はこれまでにない。
ユン大統領が召喚に引き続き応じない場合、検察が逮捕状を請求し身柄を確保する可能性も取り沙汰されている。
また、警察・高位公職者犯罪捜査処(公捜処)・国防省で構成された共助捜査本部(共助本)も同日、ユン大統領に出頭要求書を届けるため、龍山(ヨンサン)の大統領府と漢南洞(ハンナムドン)の大統領官邸を相次いで訪問したが、いずれも受け取りを拒否された。
大統領府と警護処は共に「自分たちの業務の所管外だ」として、出頭要求書の受領を拒否したと伝えられている。
出頭要求書には「内乱の首謀者」という容疑が明記されており、ユン大統領に18日午前10時までに政府果川庁舎の公捜処に出頭するよう求める内容が含まれていることが確認された。
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