2024 年 12月 5日 (木)
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韓国・2025年は「黄金連休」の年…旅行需要が完全回復、高まる業界の期待

仁川国際空港第1ターミナルの出発ロビー(c)news1

2025年の韓国で多くの「黄金連休」が控え、旅行業界は明るい見通しを抱いている。今年はエンデミックにもかかわらず、オンラインプラットホームであるティモン・ウィメプの販売業者への代金精算遅延問題や、日本の地震警報などの影響で旅行需要が伸び悩んだ。だが、2025年には連休効果により、大幅な回復が期待されている。

特に2025年の旧正月連休は最長9日間の旅行が可能であり、主要旅行会社ではすでに予約率が上昇していることが明らかになっている。

2024年第3四半期には期待されたほどの旅行需要が見られなかった。例えば、ハナツアーの第3四半期の営業利益は前年同期比9%減の120億ウォン(約13億円)。モドゥツアーは45.3%減の16億ウォン(約1.8億円)、黄色い風船は23億ウォン(約2.5億円)の営業損失を計上した。

このような業績悪化の背景には、ティモン・ウィメプ問題や日本の南海トラフ地震警報による旅行需要の縮小が大きく影響した。しかし、2025年には多くの連休が予定されており、旅行需要の再活性化が期待されている。

2025年の旧正月連休は1月28日(火)から30日(水)までの3日間だが、前後に休暇を取れば最大9日間の休暇が可能だ。さらに秋の韓国最大の祝日である秋夕(チュソク)は、10月5日(日)から7日(火)の3日間に加え、10月3日(金)の開天節、10月9日(水)のハングルの日とその振替休日を含めれば、10月10日(金)を休暇にすることで最長10日間の連休となる。

これ以外にも、顯忠日(6月6日)や光復節(8月15日)は金曜日にあたり、週末と合わせて3連休が確保できる。また、2025年の三一節(3月1日)は土曜日だが、3月3日(月)が振替休日となり、連休が可能になる。さらに、5月5日には子供の日と仏誕節が重なり、5月6日(火)が振替休日となる予定だ。

これらの連休を見越して、旅行業界では早くも予約が殺到している。モドゥツアーによれば、2025年旧正月連休(1月25~28日)中に出発する海外旅行の予約率は、前年同期比35%増加している。

また、中国政府が韓国人に対して無査証(ビザ不要)政策を再開したことも追い風となっている。モドゥツアーによると、2025年旧正月期間中の中国旅行予約率は前年同期比170%増加したという。

ハナツアーやモドゥツアーでは、増加する旅行需要に対応するため、航空座席やチャーター便の確保を進めている。ハナツアーの関係者は「連休以外は旅行に行きづらい顧客層が早めに予約を完了している」とし、年末の需要にも対応できるよう準備を進めていると語った。

旅行業界の関係者は「2024年初頭にはコロナ禍後の“リベンジ消費”で一時的な特需を経験したが、その後の2~3四半期には需要が鈍化した。しかし、2025年はコロナ以前を超える需要が期待される」と見通している。

(c)news1

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