韓国・京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)内で市民2人を襲った鹿の所有者が見つからず、市の動物保護センターで受け入れ先を探す手続きを進めることになった。希望者がなければ1年後に安楽死を含む措置が検討される。
水原市は今月14日に「失踪動物の捜索告知」を出したが、25日までに所有者が現れなかったため動物保護法に基づいて市が所有権を得た。現在、国家動物保護情報システムを通じて鹿の新たな受け入れ先を探している。市の関係者は「鹿が安楽死を免れるよう、動物園や農場での受け入れを目指す」と語った。
この鹿は6日未明、公園で30代の男性会社員を角で攻撃し、腹部や足の付け根部分にけがをさせた。同日早朝には付近の散歩道で60代の女性を襲い、脚に重傷を負わせていた。
通報を受けた警察と消防が捜索し、3日後の9日午前、水原市内の農場付近で鹿を捕獲した。
市は今回の事件で被害を受けた市民に対し、「市民安全保険」の適用を検討している。この制度では被害者に最大100万ウォン(約11万円)の医療費が支援される。
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