海外オンラインプラットフォームで販売されている子ども用・幼児用の冬用繊維製品26点のうち7点から、フタル酸エステル類可塑剤(DEHP)、鉛、カドミウムなどの有害物質が韓国国内基準を超えて検出された。ソウル市が22日に発表した。
ソウル市は、海外ECプラットフォーム「テム」や「アリエクスプレス」などで流通する子ども用・幼児用の冬用繊維製品26点について、有害化学物質の検出と耐久性(機械的・物理的特性)の検査を実施。その結果、17点の子ども用繊維製品のうち3点(ジャンプスーツ1種、ジャケット1種、靴1種)から基準値を超える有害物質が検出された。さらに、物理的試験でも国内基準を満たさず不適合と判断された。
特に冬用ジャケットでは、フタル酸エステル類可塑剤が国内基準の約622倍、鉛が約3.6倍、カドミウムが約3.4倍を超えて検出された。物理的試験でも装飾の輪の長さが国内基準の7.5センチを超え、不適合と判定された。ジャンプスーツでも、DEHPやDBPが国内基準の約294倍検出され、pH値が基準(pH4.0~7.5)を外れる7.8を記録。子ども用靴では、鉛が国内基準の約5倍検出された。
幼児用繊維製品9点中4点(ロンパース1種、オーバーオール1種、ワンピース1種、ショール1種)でも、フタル酸エステル類可塑剤や鉛が国内基準を超えて検出され、物理的試験にも不合格だった。幼児用ロンパースではDEHPが基準の3.5倍、オーバーオールでは3カ所で鉛が最大19.12倍検出された。また、幼児用ワンピースとショールでは、装飾の紐が基準の7.5センチを超え不適合判定を受けたほか、ショールの装飾部分には国内で子ども用製品に使用が禁止されている三次元の装飾物が付いていたため、不適合とされた。
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