フィリピンのセブ島から韓国に帰国した30代の女性が、大邱国際空港で麻薬探知機の誤作動により生理用品の提示を求められる身体検査を受け、波紋が広がっている。
大邱本部税関によると、8日午前、この女性の携帯していた電子たばこのリキッドが麻薬陽性反応を示したことを受け、麻薬探知機「ミリメートル波スキャナー」での検査となった。その際、税関職員が女性に対し「着用中の生理用品を外して見せてほしい」と要求した。
女性はこの要求を不当だとして拒否したが、「調査に応じなければ検察の調査を受けることになる」と警告されたため、やむなく別室に移動し、生理用品を外して提示した。
税関が20分間検査した結果、麻薬関連の違法物品は発見されなかった。その後、女性は解放されたが、検査終了後に「身体検査同意書」への署名を求められたことに対し不満を述べている。
女性は「無駄にした時間と味わった屈辱感をどう償うのか」と問い詰めたが、税関職員からは突き放される形で対応されたという。
大邱本部税関の関係者は「身体検査に不快感を覚えた点については申し訳なく思う」としつつ、「最近、麻薬を体の特定の部位に隠して密輸を試みるケースが増加しており、陽性反応が出た対象者には事前に口頭で同意を得てから検査している」と説明している。
また、対象者が女性である点を考慮し、別室で女性職員による検査を実施したと付け加えた。
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