2024 年 11月 23日 (土)
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韓国の代表的樹木ソナム、名所・雪岳山で約半数が枯死の危機…気候変動深刻化

雪岳山=雪岳山事務所提供(c)NEWSIS

気候変動による影響が韓国の代表的な樹木であるソナム(松)にも顕著に現れていることが明らかになった。特に雪岳山では、ソナムの約半数が枯死の危機に瀕している。

国立公園公団が実施した「国立公園ソナム枯死実態調査研究」によると、雪岳山、五台山、雉岳山、太白山、小白山の5つの国立公園を対象に衛星画像、航空写真、公園巡察を活用してソナム林を調査した。調査の目的は、枯死の原因を予測し、拡大を防止する管理方針を定めることである。

調査の結果、太白山では480本、雪岳山では41本、小白山では34本、五台山では11本、雉岳山では4本のソナムが枯死していることが確認された。特に太白山では2013年に集団的な枯死が発生しており、研究者は「2012年の春に発生した干ばつが直接的な要因」としている。

雪岳山のソナム林については、面積全体の52.2%が「残存予測地域」、47.8%が「枯死予測地域」に分類された。他の国立公園でも、雉岳山40.2%、太白山38.5%、小白山23.5%、五台山22.2%が枯死予測地域に該当している。

調査によれば、ソナムの生育には海抜高度、地形の湿度、傾斜などが大きく影響する。海抜高度が最も重要な要因であり、地球温暖化や海面上昇による変化がソナムの生態系に直接的な影響を及ぼしていると分析された。

ソナムは韓国全体の山林面積の36.9%を占めるが、2000年代以降、森林病害虫、山火事、気候変動、人為的要因などにより面積が減少している。地球温暖化による亜熱帯気候の北上が、ソナムの生息環境を変化させ、その分布地域を縮小させる恐れが指摘されている。

研究チームは「国立公園は生物多様性が豊かで、絶滅危惧種や固有の野生生物が生息する生態的保全価値が高い地域だ。ソナムの枯死のような生態系に影響を与える要因を早期に探り、解決策を導き出す必要がある」と指摘した。

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