韓国で出勤途中の警察官が、異常な運転をする車を追跡して、飲酒ドライバーを検挙した映像が7日、京畿南部警察の公式YouTubeチャンネルで公開された。
映像によると、9月28日早朝、水原中部警察署交通安全課のアン・ヒワン警査(日本の巡査部長)が出勤途中、前方の車が異常な運転をしていることに気付いた。
前方の車は、ブレーキを踏む必要がない場面で急ブレーキをかけたり、歩道やバス停付近の人を轢きそうになったりしていた。「これは100%飲酒運転、または薬物使用だと直感した」ことから追跡を始めたという。
アン警査は112番(日本の110番)に通報し、車両の位置を共有しながら追跡を続けた。疑わしい車両はやがて建物の駐車場に入ったが、アン警査は地下2階まで追い続けた。
その間も車は壁にぶつかったり、歪んだ形で駐車したりするなど、異常な運転を繰り返していた。
車が停止すると、アン警査はドライバーに近づいた。車から降りた瞬間、強い酒の臭いがしたため、再び112番に通報し、飲酒運転が確実であると伝えた。
その後、到着した警察にこのドライバーを引き渡し、アン警査はそのまま出勤した。
この映像を見たネットユーザーからは「鋭い観察力が素晴らしい」「警察官が出勤中にも保護装備や逮捕用具を持ち歩けないのか? 常に安全を優先してほしい」といった反応が寄せられた。
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