2024 年 11月 17日 (日)
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2035年、ソウルは空の都市に?…都市航空交通が描く新たな交通ビジョン

未来型都心航空交通(c)news1

ソウル市は、2024年から汝矣島(ヨイド)と漢江(ハンガン)を中心に都市航空交通(UAM: Urban Air Mobility)の実証事業を開始する。ソウル市は11~12日、韓国陸軍と高麗大学とともに「UAM・ドローン・AI新技術協力カンファレンス」を開催し、民官軍協力の下にUAMの安全運航システム確立と未来交通サービスの連携を促進する。

ソウル市のUAM事業は「ソウル型都市航空交通(S―UAM)未来ビジョン」に基づき、首都圏を含む3次元立体交通都市としての成長を目指す。このビジョンでは、UAMの運航安全性確保、公共交通と連携した立体交通システムの構築、グローバルな競争力を有するビジネスモデルの確立、環境に配慮した持続可能な交通手段の導入を掲げている。

運航路線は段階的に4フェーズに分けられ、2024年上半期の実証段階では、KINTEX(高陽市)―金浦空港―汝矣島公園および蚕室―水西駅の2区間でUAMの試験運行が進められる。2026年からの初期商用化段階では、汝矣島を基点とし、金浦空港、汝矣島、蚕室、水西駅など漢江沿いのルートでの試験運行となる。

また、2030年以降には、漢江および主要河川を接続する広域路線を展開、2035年には首都圏全体をカバーする本格的なUAMの幹線システムが構築される予定だ。これにより、板橋―光化門の25㎞区間は15分、蚕室―仁川空港は25分で到達可能となる見込みで、首都圏の通行時間短縮による経済効果は年間約2兆2000億ウォン(約2423億円)に達すると予測されている。

ソウル市は、利用者が予約・決済・経路案内を一括で可能な統合モビリティサービス「MaaS(Mobility as a Service)」の導入も進め、UAMが生活に密着した交通手段となるよう利便性向上に取り組む。併せて、UAMの安全運航を支える運航情報システム、航空通信、風速やレーダー監視、非常時対応策も整備する計画だ。

ソウル市のオ・セフン(呉世勲)市長は「ソウル型UAM未来ビジョン」によって新たな空路が開かれ、都市移動の自由が実現される。ソウルが世界的な3次元立体交通都市として成長するために、陸軍と協力し、安全で効率的な未来交通環境の構築に取り組む」と述べた。

(c)news1

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