2024 年 11月 24日 (日)
ホーム経済流通韓国の白菜価格、ピークを過ぎ、大幅値下げ…夏の高騰から一転

韓国の白菜価格、ピークを過ぎ、大幅値下げ…夏の高騰から一転

ソウル市松坡区の農産物市場(c)MONEYTODAY

10月28日午前10時ごろ、ソウル市松坡区の可楽(カラク)市場の大根・白菜競売場。7トントラックにぎっしり詰まった白菜1800株あまりが積まれた。同日夜、問屋に販売する「上級白菜」だ。

白菜、サンチュなどの葉菜類卸売業者のチョンさん(33)は「夏の『金の白菜』時代より値段が大幅に下がった」と明かした。

30年間にわたり白菜の卸売業をしている70代の女性は、市場の片隅で他の卸売業者5人と一緒に山のように積まれた白菜を包丁で手入れしていた。白菜の大きさに応じて3個ずつ束ねて網に入れ、商品価値が低い白菜は取り除いた。このようにして網に入れた白菜はトラックに積まれる。

韓国農水産食品流通公社の農産物流通情報(KAMIS)によると、28日現在、白菜3株の全国仲卸販売価格は1万3660ウォンを記録した。これは平年の価格である9534ウォンより約43%高いが、先月の平均価格である3万3037ウォンよりは約59%安くなっている。仲卸販売価格とは、卸売市場の仲卸業者が小規模事業者に販売する価格を指す。

可楽市場の卸売業者らは、今月に入り白菜の価格が少しずつ下がっていると述べている。暑かった梅雨時期には作柄が不調だったが、気候が涼しくなり商品の品質も改善されてきた。

葉野菜の卸売業者(62)は「夏の猛暑で白菜が傷み、再度植え直すために2~3回も播種(はしゅ) した。白菜の芯が詰まらず、洪水の影響で本来100日かかる栽培期間を80日で収穫せざるを得なかった。10月初めから毎日少しずつ価格が下がり、現在まで大きく下落している」と話している。

秋の訪れとともに、白菜を仕入れる生産地も増えている。白菜の卸売業者(67)は「これまでは主に江原道の白菜が出回っていたが、最近は慶尚北道や忠清北道など中部地域からも多く出荷されている。もう少し寒くなれば全羅道地域の白菜も出回り、供給がさらに増えるだろう」と述べた。

また、本格的なキムジャンシーズンである来月中旬からは価格が上がる可能性もあるという見通しも出ている。ある商人(75)は「今が一番安い時期かもしれない。今年は全般的に作柄が悪かったため、キムジャンシーズンに白菜の需要が増えれば再び値上がりするかもしれない」と話している。

(c)MONEYTODAY

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