ソウル市が、開通して約120年になる老朽化した鉄道の地下化事業を本格的に推進する。地上の約38万坪には大規模な緑地公園を整備し、約100万坪に及ぶ敷地は業務施設、商業施設、文化施設など複合開発するという構想だ。
ソウル市はこのほど、京釜線・京元線68キロ全区間の地下化内容を盛り込んだ「鉄道地下化統合開発計画」を発表した。
オ・セフン(呉世勲)ソウル市長は「地上鉄道は生活圏を断絶させ、周辺地域を衰退させた。騒音と振動問題で住居地機能が制限されるなど生活の質を低下させる空間でもある」と指摘したうえ「ソウルはどの地域より鉄道地下化に対する市民の願望が強く、地下化に伴う変化と発展で都市競争力が大きく高まることができる都市」と表明した。
現在、ソウル市内の鉄道地上区間は6路線、約71.6kmで15自治区を通過している。1899年京仁線、1905年京釜線が開通してから約120年が経ち、近隣住民の騒音、生活権問題などが絶えなかった。
市が国交省に提案する鉄道地下化区間は京釜線一帯34.7km、京元線一帯32.9km計67.6kmで計39の駅を含む。事業費は計25兆6000億ウォン(約2兆8200億円)規模だ。京釜線(キョンブソン)一帯は15兆ウォン(約1兆6500億円)、京元線(キョンウォンソン)一帯は10兆6000億ウォン(約1兆1670億円)が必要だとされる。
ソウル市は上部空間開発利益31兆ウォン(約3兆4100億円)の事業費を調達する。区間別では京釜線区間約22兆9000億ウォン(約2兆5200億円)、京元線区間約8兆1000億ウォン(約8920億円)だ。京釜線開発収益を京元線事業費として活用し、事業費調達比率は121%で別途の予算投入なしに鉄道地下化実現が可能だとソウル市は見ている。
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