韓国の40代男性がSNSで知り合った自称日本人女性に恋愛感情を募らせ、約1億ウォン(約1100万円)をだまし取られる被害に遭った。事件は9月中旬に発生。女性はオンラインでの親密なやりとりで男性の警戒心を解いて投資話を持ちかけ、金を詐取した上で消息を断ったという。
警察はロマンス詐欺として捜査している。これはSNSやデートアプリを悪用し、恋愛感情があるように見せかけて金銭をだまし取る手口だ。
警察庁が今年2月に集計を開始したロマンス詐欺犯罪は、8月まで合計920件、545億ウォン(約60億円)相当の被害が報告されている。被害者が社会的な批判を恐れて通報をためらう傾向が強く、実際の被害規模はさらに大きいとされる。
被害の大半が国際的かつ組織的で、犯行グループが海外に拠点を置くケースも多い。このため国際的な捜査協力が必要不可欠だという。
韓国の専門家は、被害を防ぐための啓発活動とともに警察が海外機関と連携し、取り締まりを強化する必要性を指摘している。
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