中国在住の韓国人が、スパイ容疑で拘束されていることが最近、明らかになった。中国で昨年7月、スパイ行為の定義・適用範囲を広げた改正反スパイ法が施行されて以降、韓国人が拘束されるのは初めて。
容疑がかけられているのは、中国安徽省合肥市に住む半導体メーカー職員の男性(50代)。中国の半導体メーカーの機密を韓国に漏らした疑いという。
昨年12月に地元安全当局に連行され、現地のホテルに隔離されて取り調べを受けた。今年5月には拘束が始まり、現在は拘置施設に収監されている。
改正反スパイ法は「機密情報や国家安全保障・利益に関する文書データなどの偵察・取得・買収・違法提供」にスパイ行為の定義が拡大されている。国家安全保障・利益の中身が具体的ではなく、恣意的な法解釈の余地が生じている。
韓国外務省関係者は「事件を認知した直後から必要な領事援助を提供している」と述べるにとどめている。
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