27日午後3時すぎ、ソウル市瑞草区(ソチョグ)のソウル高速バスターミナル。券売機1台に10人近く並んでいた。不安そうに携帯電話をいじりながら時間を確認したり、首を伸ばして前に並んだ人の進み具合を確認したりしていた。
同日午後1時ごろから始まったの交通系ICカード「T-money」アプリのエラーのためだ。
バス乗り場の前には、紙の発券チケットを手にしたまま予約したバスを待つ人でいっぱいだった。携帯電話を何度も更新してQRコードを発給してもらったり、紙の切符を運転手に見せたりして、これで乗車できるか尋ねる乗客もいた。
バスの運転手は「10~20分前からQRコードなどアプリ画面が正常に作動している。今は正常に乗車できるようになった」と話した。
しかし、バスターミナルに立っている市民らは、紙の切符を持ったまま、いつバスがいつ入ってくるのか、ひたすら待ち続けていた。
祖母の葬儀のためにソウルに来た大学生のチャン・ギョンウォンさん(27)は「バスの時間を確認しようとアプリを開いたら、エラーが出てすぐにチケット売り場で決済した。それでもチケットが残っていて良かった」と話す。
影響を受けたターミナルは、この高速バスターミナルのほか、全国140カ所余りに達するという。T-moneyアプリを使用する一部のタクシーなどでも、乗車料金の算定などに対して障害が発生したという。
SNSにも、T-moneyネットワークのエラーによる不便を訴える書き込みがいくつも上がってきた。
T-money関係者によると、T-money電算センターシステム障害やネットワーク装備エラーで午後1時6分ごろに被害が発生したという。同関係者は「午後2時41分ごろに正常化した。被害の補償には最善を尽くす」と話している。
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