韓国で最近、高金利と政府の貸出規制により、不動産市場に寒波が襲っている。上昇どころか、ソウル主要地域の住宅価格も下落する可能性があるという見通しが出ている。そんな中、高まっているのは、20~30代の不動産「学習熱」だ。
SNSなどで不動産の学習に専念するという人が増え、若い世代がアクセスしやすい「ワンデークラス」とオンライン勉強会などが注目されている。
韓国不動産院が24日発表した10月第3週の全国週間マンション価格動向調査によると、ソウルでの売買価格上昇率は0.09%で前週(0.11%)比0.02%下落した。上昇局面は依然続いているが、上昇幅は確実に減り、市場に対する期待感も下がりつつある。
一方、若い世代の間では、市場の冷え込みとは関係なく、不動産の学習に熱を上げる人が増えている。インスタグラムなどSNSでは不動産関連情報を共有するアカウントが多数存在する。堅苦しい文句中心の情報共有ではなく、漫画、映像物、画像の比率が高いカードニュースなどの形で不動産を簡単に説明し、相互にシェアする。
インフルエンサーが主催するワンデークラスは、10万ウォン(約1万1000円)近い費用がかかっても連日満員御礼だ。不動産に対する基礎的な説明を聞いて、現場を見て回るというプログラムで運営され、不動産の学習を始めようとする人が多く訪れるという。
実際、不動産講座を訪れる人も増えている。オンライン受講プラットフォームスタートアップ「クラス101」によると、5月から今月まで不動産関連講座(25日時点で91講座)を聞く受講者の中で20~30代の割合は38.6%を占める。昨年同期(32.8%)比17.7%増加した。
特に、不動産関連の有名インフルエンサーとともに開設した講座の場合、申し込みの80%近くが20~30代だった。クラス101関係者は「最近、不動産市場の変動性が大きくなり不動産関連講座の申し込みが増加する中で、20~30代の割合も高くなり、これに対応できるコンテンツも増やしている」と明らかにした。
20~30代の不動産に対する関心の高まりには、過去に経験した不動産上昇期の資産増大への期待感もある。ただ最近は、国内株式市場が低迷しているため、安定した資産を確保しようという思惑も重なる。新型コロナウイルス感染時期の流動性増大で、株式市場に投資して資産増殖に関心を持つようになった若い世代が不動産にも関心を広げたとみられる。
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