ソウル市が今月第2週に、海外通販サイトで販売される製品159件の安全性検査を実施した結果、6件の製品から基準を超える量の重金属が検出された。検査対象は、中国のオンラインプラットフォームであるアリ・エクスプレス、テム、シーインから販売されている衛生用品67件、化粧品62件、食品用容器25件、登山服5件だった。
検査の結果、アリ・エクスプレスで販売されていたアイシャドウなどのアイメイク化粧品5件からは、国内基準を大幅に超えるビ素(As)、鉛(Pb)、ニッケル(Ni)が検出された。ビ素は基準値10㎍/gの最大19.8倍にあたる198.1㎍/g、鉛は基準値20㎍/gの最大3.6倍である72.8㎍/g、ニッケルは基準値35㎍/gの最大2.1倍である74㎍/gに達した。
ビ素は体内に蓄積しやすく、排出が困難であるため、皮膚や神経系、その他の臓器に毒性をもたらす可能性がある。少量でも継続的に使用すると、発がん性のリスクが高まる。
無機鉛とその化合物は国際がん研究機関(IARC)により「人に対する発がん可能性物質(グループ2B)」に分類されており、長期間にわたる微量暴露で神経発達障害や高血圧など全身に影響を及ぼす可能性がある。
また、テムから購入した登山服の機能性衣類1件では、ジッパー部分から国内基準(0.5㎍/㎠/week)を超える0.7㎍/㎠/weekのニッケルが検出された。
ソウル市は、国内基準を超えたこれら6件の製品について、食品医薬品安全処や関係機関、海外のオンラインプラットフォームに対して販売中止を要請し、商品の販売停止措置を講じる。
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